戯曲執筆にオススメの図書3+1


みつむらです。
前回のブログで、

「本を読むこと」でアイディアが出る


と書きました。


これまでに10冊は脚本の書き方、ハウツー本を読みましたが、正直なところ大抵同じようなことが書いてあります。


大抵はハコ書きや、登場人物を魅力的にする方法、ト書きの書き方など…。
正直、

「もうそれ知ってるよ」


って情報ばかりでうんざりです。

そこで今日は、その数ある本の中から厳選して、脚本の書き方を学ぶことのできるオススメの図書を紹介します。

ちなみに今回は、その手の本を読んだことのない方へも向けたセレクションになってます。



1.映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと
この本から学べること、それはTHE 基本です。
3幕構成やハコ書きなど、あらゆる脚本術の基本を学ぶことができます。
また、平易な文章で書かれているため非常に読みやすく、台本を書こうとお考えの方は一読の価値ありです。

初心者の方は勿論、既に何本か書かれた方も、こちらを読んでもう一度書き方を見直すと、より作品も洗練されるかもしれません。

フィルムアート社出版の本は、他に『脚本を書くために知っておきたい心理学』などもオススメです。
こちらはやや難易度が高いかもしれません。




2.別役実のコント教室―不条理な笑いへのレッスン
別役実といえば、日本における不条理演劇の第一人者。
コント教室とタイトルはなっていますが、不条理劇を書きたい方は必読です。


例として短い作品も掲載されており、非常に分かりやすいです。
不条理演劇としてどういった書き方や表現が望ましいかを微妙なニュアンスについても言及しており、得るものはあるかと思います。

また、そこまで分厚い本でもないため、1日で読みきることのできる一冊です。



3.スクリプトドクターの脚本教室

2017年11月現在でAmazonではベストセラーになっていました。

こちらは「初級編」、「中級編」が現在販売されています。


初めて読んだときは「凄い!凄い!」と1人で言いながら興奮していました(笑)。

いや、少々お酒を嗜みながら肴として読んでいたので本当に「凄い!凄い!」って言っていました。


同じ類の本に書かれているようなことではなく、新しい観点から脚本の書き方について言及されており、非常に興味深いです。


特に、「作者の心理状態が及ぼす作品への影響」について書かれているあたりは、非常に論理的で納得しながら読み進めることができました。


物語を書くことが1種のセラピーの役割も果たしていることは初めて知りましたし、そういった観点から見ることで、読者自身が新しい書き方を発見する糸口になるようなことが随所に記載されています。


文体を受け入れることさえできれば、非常に嬉しい分厚さと文章量ですが、少しでも抵抗のある方には少し読むのがキツイと感じるかもしれません。

しかし、ベストセラーに選ばれているのもまた事実。

手に取る価値ありな、みつむらイチオシの一冊です。



3.5.おまけ

星新一の著書『進化した猿たち』。

先に挙げました、『別役実のコント教室―不条理な笑いへのレッスン』の中でオススメ図書として紹介されていますが、僕も実際に読んで良かったので。


直接的に脚本の書き方を学べるわけではないのですが、脚本を書く際のヒントを掴むことができる、ネタ帳のような位置づけとして思っていただければと思います。


全3巻で、既に絶版となっています。

僕も中古で購入しました。


幼い頃の僕は読書が苦痛でしかなかったのですが、星新一のショートショートは1つ1つの話が短く、宇宙人や近未来の話を描いたSFで非常に読みやすく、中学時代は貪るように読んでいました。

今書く脚本の中にもSF系のものが混ざるのは星新一の影響が大きいと思います。


そんな星新一はアメリカの1コマ漫画の収集が趣味で、それをまとめたのがこの『進化した猿たち』。

様々なシチュエーションに分けてまとめられており、イラストを見るだけでも創作意欲を掻き立てられます。


「死刑ネタ」、「不倫ネタ」、「拷問ネタ」など、若干不条理ものに寄ってはいますが、脚本と関係なく息抜きに読んでも楽しい一冊です。


Amazonであれば中古のものが手に入りますので、是非お求めください。



4.最後に

ここに挙げたものを読めば、必ず書くことができるようになるわけではありません(笑)。

ここが脚本執筆の難しいところでして。

結局は本人次第なところは結構あります。

そして、同時に才能というのは生まれ持った天性のものでもなく、磨けばどんどん鋭くなるものでもあると思います。


天才は何も考えることなく、自然と良作を生み出しますが、僕ら凡人は考え、天才から盗める技術はないかと悩み、苦しんで作品を生み出します。

凡人の良さは良作の書き方さえ理解してしまえば、いつでもどこでも良作を生み出すことができることです。一方で天才は自然とそれが出来てしまうが故にいつでもどこでも…というわけにはいきません。


だから、僕ら凡人は勉強するんです。

少しずつ磨いていけば天才も凌げるんじゃないかと夢見て。

今日も、読みます。


以上!

おわりっ!


みつむら

20 minutes~短編戯曲配信所~

東海地方を中心に活動しております、 脚本家みつむらが自身の作品を アップロードするためのページです。 戯曲の書き方についても、書いていきます。 全国の高校演劇部の皆様へ向けて 上演時間20分程度の短編戯曲をお届けします。

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