20 minutes~短編戯曲配信所~

記事一覧(32)

『覚悟の磨き方』を読んで

みつむらです。お盆休みということで5冊ほど本を読みました。そのうち特別に良かった『覚悟の磨き方』の感想記事です。この本は・目標があるが、最近中だるみしている・迷走している人・人生の転換期に差し掛かっている人に読んでいただきたい1冊です。『覚悟の磨き方』は幕末を熱く駆け抜けた天才思想家・吉田松陰の言葉が収められた1冊で、30万部のベストセラーになった本でもあります。いつかは読んでみたいと以前から思っており、今回の長期休みを利用して読んでみることにしました。感想を一言で言うならば「久しぶりに読んでいて元気が出る本に出逢った」といったところでしょうか。僕の中では人におススメできる1冊がまた増えた、と読んで非常に有意義な1冊でした。買って損はないと思います。以下、3つほど厳選して、吉田松陰の言葉を引用してご紹介します。恥ずかしいこと恥ずかしいこと凡人はまわりから浮いていることを恥じ、賢人は細かいことを気にする自分を恥じます。凡人は外見が地味であることを恥じ、賢人は中身が伴っていないことを恥じます。凡人は自分の評価が低いことを恥じ、賢人は自分の才能が使い切れていないことを恥じます。本当の恥を知らない人間が、私は苦手です。『覚悟の磨き方』65ページより--------------------------------------------------物事を捉えるときの本質だなと思います。何が大事か、何気なく生活していると見逃してしまいがちですが、こうして文字にすることで、頭の中もスッキリして、見通すことが楽になるように思います。腹が据わっている人のおまじない腹が据わっている人のおまじない「一生やり続ける」すごくシンプルですが、これほど多くを語る言葉もありません。みだらな誘惑、未知の物事に対する恐怖、手軽な安心感、どれも乗り越えることができるのは、「一生やり続ける」この言葉が背骨に叩き込まれている人だけです。『覚悟の磨き方』112ページより--------------------------------------------------「一生やり続ける」この言葉を胸に、地道に作品づくりをしていけたらと僕も思います。シンプルですが、大切な言葉です。人が動物と違う理由人が動物と違う理由人には「五倫」、つまり”踏みにじってはいけないもの”が五つあります。ひとつは親子の愛情、ひとつは自分が大切だと思う人の気持ち、それから夫婦の役割を認め合う心、年上を尊敬する心、そして仲間との信頼関係です。人が人である理由は「心」にあります、そして人は、人の心に触れることによってのみ、そこに進むべき道を見つけることができます。動物には絶対に得られない、人であることの最上の喜びは、「尽くしたいもののために尽くせること」です。『覚悟の磨き方』212ページより最後に『覚悟の磨き方』は何を大事にするべきか明確に示してくれています。それが正しいかどうかはともあれ、吉田松陰が塾長を務めた松下村塾出身の志士たちが明治維新を起こし、今に至る近代国家を作り上げることができた理由を垣間見たように思います。ここまで胸打つ言葉が並ぶのは、物事の本質をとらえているからに他ならないと思います。中には2ページにわたって素晴らしい言葉が書かれているものもあったのですが、今回は短いものの中から厳選して掲載させていただきました。もっと素敵な言葉が書かれていますので、一度手に取ってみると、より励まされるかと思います。ではでは。この辺りで。おわりっ!みつむら

【裏話】幕を下ろす5秒前の話

今日の内容はある種の懺悔にもなるかと思うのですが、もう7年も経つので、時効かな?と思いつつ書きます。高校生の頃、僕は演劇部に所属していました。演劇にも大会があり、夏に大きな大会があります。高校3年の時、僕らは中部大会に出場しました。演劇部にとっては3年ぶりの中部大会への出場。全国も行けるのではないかということで、顧問の先生と打ち合わせ…とまではいきませんが、そういう話も一時期出ました。それくらい、当時発表した作品には自信がありました。結果的には全国大会出場にはならなかったのですが…。順調に見えた上演とハプニング僕は演出・脚本を担当していました。当日の会場における演出の役目は緞帳の上げ下げと音響・照明のタイミングの指示出し。袖で待機し、インカムをつけて袖に戻る役者、ホールの最後部にいる照明と音響の操作をする部員、緞帳を上げ下げする職員の方への指示出しを行いました。高校演劇の大会にはルールがいくつかあります。その1つに上演時間の制限時間があります。60分という規定があり、これを越えると失格となり、選考対象外となります。そのため、袖に待機していた僕の手元には時計が設置されていました。この規定の時間を越えないための予防策です。ただ、中部大会で上演するまでには「地区大会」、「県大会」と2度の上演をし、既に55分で上演し終わる、ということは分かっていました。しかし、ここが演劇の醍醐味の1つでもあるんですが、実際の中部大会では、上演時間は61分となってしまったんです。まさに、生ものだからこその醍醐味ですね。上演時間が延びた原因何年かして他の部員に話を聞いたのですが、僕の知らないところで色々なハプニングがあったようでした。1つ目は会話のペースが変わってしまっていたこと。「台詞出しのタイミングがゆっくりだった」中部大会の観客は非常に良く、それが裏目に出ました。笑いを誘う台詞を役者が口にすると、どっとウケ、あまりにその反応が良く、役者が次の台詞出しを遅らせていたようでした。高校生にそこまで求めるのも厳しいですが、常に時間を意識させた演技をさせなかった演出である自分のミスだと今でも悔やんでいます。2つ目は役者の不調。いわゆるマンネリが原因だと思うのですが、練習のし過ぎで一部の役者がセリフ出しのタイミングが分からなくなってしまい、長い間を作ることになってしまいました。1分程でしょうか。その長い間は上演時間を延ばす結果となりました。これも、前兆はありました。練習時から間の長さは指摘していたのですが、役者へのフォローが充分とはいえませんでした。しかし、上記に挙げた理由はどれも時間超過の決定打ではありませんでした。幕を下ろす5秒前の話事前に僕の目の前にはデジタル時計が置かれ、「上演時間が60分59秒を1秒でも過ぎれば、失格になる」旨を教えてもらいました。しかし、結果的に規定時間である60分を越える形で上演を終えました。途中、幕を強制的に下ろすことで上演時間に収めることも可能でした。しかし、僕はあえて緞帳を下ろさず、最後までキャストに演じさせることを選択しました。なぜなら、上演していた作品のタイトルが『ぼくらのこえを』だからです。僕はただ、純粋にお客様に「こえ」を届けたい。その一心でした。僕にとってこの作品は、私の高校生活の全てを詰め込んだ作品でした。「県大会出場」「中部大会出場」どれも僕にとっては「もう1度上演をする権利」以外の意味はありませんでした。「全国大会出場」という名誉は自ら手放す形となりましたが、高校卒業後に「作品を観た」という方とお話をさせていただく機会があるなど、目には見えない財産が私の手元には未だに残っています。まだ書き続けるあれから7年が経ちます。未だに僕は演劇から離れられず、そして当時の作品を越えようと必死にもがいています。その理由は変えの利かない演劇の魅力にあると思います。未だに書いているときはワクワク、ドキドキします。そして、僕が演劇から離れられない大きな理由は書きたいことがまだあるからに他なりません。僕自身の「こえ」が遠くの誰かに届くといいなとこれからも願いながら。多分、もうしばらくは書き続けると思います。いつになったら飽きるのか。どうか皆様長い目でお付き合いくださいませ。おわりっ!みつむら

『「物語」の組み立て方入門5つのテンプレート』を読んで

みつむらです。久しぶりの雑記です。今日は久しぶりに本を読みましたので、その感想です。今後は、本の感想についても書いていこうと思います。テンプレートがほしい僕は日頃から、安定した質の作品を創るには決められたテンプレートが必要だ、と考えています。テンプレートがあることで制作時間を明確にし、無駄な時間を省くこともできます。また、執筆依頼が来た場合はテンプレートにより一定の面白さを提供することもできます。まだ趣味で書く分にはいくら時間をかけても良いのですが、今後もし執筆の依頼が来た際にはこうしたテンプレートがあることで「安定した速さ」と「安定した質」を実現します。テンプレートは流れが決まりきっている分、目新しさに乏しくなるのが難点ではありますが…。僕も累計で(2018年7月現在)30本ほど作品を書きました。何本も書けば、自ずと「こう書けばいいな」というのが見えてきて、自分で意識せずとも登場人物が物語を転がしていってくれる…なんてこともあるんですが。自分の中のテンプレートを整理したい、新しい書き方を見つけたいという思いから今回、『「物語」の組み立て方入門5つのテンプレート』を読みました。感想読みやすい文体で、文字量もそれほど多くなく、あっさり読み進められました。表紙のイラストも個人的には好きです。紹介されているテンプレートはディザスターもの、ラブコメ、ヒーローもの、バディもの、サクセスストーリーの5つです。各章にアイディア100と題したネタが掲載されており、これを眺めるだけでも結構良い刺激になるのでは、と思います。特に僕がハッとしたのは「バディものの両者の価値観が対立する組み合わせアイディア100」です。ここを読めば、何本か書けてしまうんじゃないの?と思いました。最後の方では演出の仕方について述べられており、ミステリーの作り方についても触れられていました。これはミステリーというジャンルを書く・書かないに関わらず、面白い物語を書こうと考えている方にとっては大切な基本にあたるかと思います。次は第1弾を実は、本書はシリーズ第2弾で、第1弾の方は「基本はさすがに読んでも得るものないかなぁ」と考えて、読んでいませんでした。最後に触れられたミステリーの書き方について第1弾で詳しく書かれているとのことですので、早速買ってきます。アイディア100のところだけは行き詰った際に読んで、ヒントを得られると思うので、手元に置いておきたい1冊です。また第1弾についても、書けそうならここに書きますので。この辺で。おわりっ!みつむら

戯曲No.13 鏡の掟

登場人物:4人[男:1人 / 女:0人 / どちらでも:3人]上演時間:15~20分ジャンル:コメディ ファンタジーあらすじ:世界で一番美しいのは白雪姫――女王様は怒り、「白雪姫を殺して心臓を持ってこい」と猟師に命じる。しかし、猟師は殺人を犯すことへの罪悪感から思い悩み、城のとある部屋を訪ねる。そこには3枚の鏡がおり、「美しいのは白雪姫」であることは多数決で決まっていたことを猟師は知る。3枚の鏡の結論に異議を申し立てた猟師は、「美しいのは女王様」にしてほしいと頼み始める。果たして無事、猟師は白雪姫を殺さずに済むのか?そして、裏で糸を引く黒幕の正体とは?童話『白雪姫』を元にしたオリジナルサイドストーリー。作品のポイント:「鏡よ鏡よ鏡さん。世界で一番美しいのは誰?」「白雪姫です。」「え、どうして?」となぜ女王様は聞かなかったのか。そんな素朴な疑問から生まれた物語です。ぼかしておけば良い童話に対して、あえて論理的な説明を求めることで、また違った切り口からアプローチしてみました。誰もが知っている童話がベースとなるため、演劇初心者の方にも楽しんでいただけます。また、登場人物の性別を特に固める必要がないため、役者の男女比にも柔軟に対応することができます。一人称についても「私」を「僕」に代えるなどしていただいて構いません。ご自由にお使い下さいませ。ダウンロードはこちらから!★感想はこちらから!★上演許可依頼はこちらから!

【宣伝】『おしるこ自動販売機』が上演されます!

戯曲No.12 灰かぶり姫の憂鬱

登場人物:7人[男:3人(内2人はセリフなし) / 女:4人 / どちらでも:0人]上演時間:20~25分ジャンル:コメディ ファンタジーあらすじ:昔々あるところに、エラという物静かな少女がいた。暖炉掃除をする彼女が灰まみれであったことから、彼女は通称「灰まみれのエラ」、またの名を「シンデレラ」。そう家族から呼ばれていた。シンデレラは、継母とその連れ子である姉にいじめられていた。あるとき、城で舞踏会が開かれ、姉たちは着飾って出ていくが、シンデレラにはドレスがなかった。そんな舞踏会に行きたがるシンデレラの元に不思議な力を持った魔女が現れて…。作品のポイント:とある高校演劇部の部員の学生様から執筆のご依頼をいただき、制作しました。執筆条件は3つ。1つ目は「上演時間30分以内」であること。2つ目は「人間関係に悩む友人を励ます内容にする」ということ。3つ目は「全校生徒が観劇するため、演劇初心者でも飽きない作品」であること。以上から、話の内容を理解してもらいやすい「童話」をベースにコメディテイストに仕上げました。男性教諭も役者として参加してもらいたいということで、セリフのない役で登場させています。あて書きのため、別のシチュエーションでは使いにくいかもしれません。ご使用の際は脚色していただいて構いません。ダウンロードはこちらから!★感想はこちらから!★上演許可依頼はこちらから!

対立関係で盛り上げる

みつむらです。ゴールデンウィークに入って、やっと雑務を整理し終わった…というところです。対立っぽい猫ちゃんの画像を拾ってきました。今日は人に面白いと言われる物語を書くコツの1つ「対立関係」について。よく聞く手法だと思います。代表的な高校演劇の作品、『7人の部長』や『もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』でお馴染みの畑澤聖悟さんの作品、『俺の屍を越えていけ』等、会議形式の戯曲は数多くあります。そして、どれもが素晴らしい作品に仕上がっています。僕の作品『オーダー戦争』や『賽の河原』もまた、この対立関係を描いた会議形式の戯曲といっていいでしょう。『オーダー戦争』は「パスタを食べる派」と「パフェを食べ派」の争い。『賽の河原』は「あの世へ行きたい者」と「あの世へ行くための舟を漕ぎたくない者」の争い。「⚪⚪がしたい」という動機さえ見つければ、それとは反対の「◼◼がしたい」登場人物を作り、あとは中立の立場にあるもう1人の計3人がいれば、20分の物語はすぐに書けます。最近はこの形が僕の中のテンプレートになってて、そこにアレンジを加える形で読み味を変えてます。他にも僕の中のテンプレートはあるのですが…。そのお話はまた今度ということで。以上!おわりっ!みつむら

【拡散希望】ラジオドラマとして放送されます!

本日は皆様に大事なお知らせがあります。な、なんと!僕の作品『ここだけの話』がラジオドラマとして放送されます!詳細は下記のとおりです!★放送局: コミュニティ放送 FM高松 Action815 内コエガタリのコーナーにて★放送予定日: 2018年5月22日(火)★放送予定時間: 16:30頃〜★視聴媒体: サイマルラジオ等ラジオ視聴アプリ香川県のラジオ局ですので、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれないので簡単に企画の説明をしますと・・・「コエガタリ」とは作品発表機会や腕試し、挑戦、投稿作告知など夢のきっかけになることを目的とした企画です(※)。パーソナリティは声優の十河圭祐さん、三好麻美さんのお2人。お2人が作品内の登場人物を演じてくださいます。 こちらではラジオドラマ関連のイメージイラスト等も募集しており、元々は伊豫兎さん(@Iyo_Usagiiii)という素敵な絵師さんとの出逢いがきっかけで応募することになりました。イラストは『ここだけの話』の紹介ページに掲載しておりますので、是非1度ご覧下さい。今回、放送が決まったのも、伊豫兎さんのおかげです。彼女がいなければ今回の企画すら知り得ませんでしたから。そして、そのイラストも、採用されたのが頷ける最高のクオリティとなっています。現在、放送に向けて担当者の方と打ち合わせの真っ最中です。ラジオドラマバージョンに修正し、ナレーションやSE(効果音)が追加され、非常に素敵な仕上がりとなっています。是非お聞き逃しなく!インターネット環境があれば、PCやスマフォアプリからも世界中で視聴可能です。リスラジもしくはサイマルラジオにてご視聴下さい。尚、生放送故にイレギュラーが発生する可能性も多分にある為、あくまでも「放送予定」とのことですのであしからず。また戯曲セミナーも迫ってくるので、平行して別作品も執筆せねばと奮闘しているところです。ではでは。皆様、お友達や各方面へ拡散をお願いしますね。みつむら参考※「◤コエガタリ◢‖ラジオドラマシナリオ.脚本.声劇台本.募集中」(http://radioscenario.work/)

閲覧注意!その2

前回は「矛盾させる」「もじり」「長めのタイトル」について書きました。その1を読んでない方はこちらからどうぞ。まずは前回少し触れたタイトルリンクについて。タイトルリンクさせる「タイトルリンク」とは字のごとく、タイトルと関連性、繋がり(リンク)があるかどうかです。リンク先は勿論物語そのもの。タイトルが「喫茶店」なのに肝心の話が図書館の中で起こる話だと、わけがわかりませんよね。極端なところで言うと、そういうことです。昔見た劇で『赤い目(仮)』というタイトルの作品があり、特に劇中「赤い目」に関するものは特に出てきませんでした。当時の演劇仲間ともその話をし、結論は「この作品を観た観客が目を腫らして泣いて、目が赤くなるってことじゃ?」ということになったのですが、正直府に落ちませんでした。なぜなら、必然性がないからです。感動して目を赤くするなら、他の作品にも当てはまることで、タイトルとしてはイマイチ捻りがないかなという印象です。必然性のあるタイトルをつけることで、タイトルと物語はリンクし、より完成度の高いものになります。二重の意味をもたせる例えば「かける」と平仮名表記にして「書ける」、「賭ける」、「駆ける」…など。「乗らない(否定)」と「乗らない?(誘い)」など。日本語の面白いところで、ニュアンスや状況、漢字が違うだけで意味が変わります。その特徴を生かして2重の意味をつけさせると、観客は物語だけでなく、タイトルについても帰り道の話題にしてくれるかもしれません。最後にひとまず以上です。思い付くままに書いたので、今度「その3」が出るかもしれません。物語もタイトルも、細部まで仕掛けを入れておくと、分かる人には分かる、読めば読むほど面白くなる作品が書けるかもしれません。この記事が少しでもそのきっかけになればと思います。それでは。おわりっ!