20 minutes~短編戯曲配信所~

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戯曲No.13 鏡の掟

登場人物:4人[男:1人 / 女:0人 / どちらでも:3人]上演時間:15~20分ジャンル:コメディ ファンタジーあらすじ:世界で一番美しいのは白雪姫――女王様は怒り、「白雪姫を殺して心臓を持ってこい」と猟師に命じる。しかし、猟師は殺人を犯すことへの罪悪感から思い悩み、城のとある部屋を訪ねる。そこには3枚の鏡がおり、「美しいのは白雪姫」であることは多数決で決まっていたことを猟師は知る。3枚の鏡の結論に異議を申し立てた猟師は、「美しいのは女王様」にしてほしいと頼み始める。果たして無事、猟師は白雪姫を殺さずに済むのか?そして、裏で糸を引く黒幕の正体とは?童話『白雪姫』を元にしたオリジナルサイドストーリー。作品のポイント:「鏡よ鏡よ鏡さん。世界で一番美しいのは誰?」「白雪姫です。」「え、どうして?」となぜ女王様は聞かなかったのか。そんな素朴な疑問から生まれた物語です。ぼかしておけば良い童話に対して、あえて論理的な説明を求めることで、また違った切り口からアプローチしてみました。誰もが知っている童話がベースとなるため、演劇初心者の方にも楽しんでいただけます。また、登場人物の性別を特に固める必要がないため、役者の男女比にも柔軟に対応することができます。一人称についても「私」を「僕」に代えるなどしていただいて構いません。ご自由にお使い下さいませ。ダウンロードはこちらから!★感想はこちらから!★上演許可依頼はこちらから!

戯曲No.12 灰かぶり姫の憂鬱

登場人物:7人[男:3人(内2人はセリフなし) / 女:4人 / どちらでも:0人]上演時間:20~25分ジャンル:コメディ ファンタジーあらすじ:昔々あるところに、エラという物静かな少女がいた。暖炉掃除をする彼女が灰まみれであったことから、彼女は通称「灰まみれのエラ」、またの名を「シンデレラ」。そう家族から呼ばれていた。シンデレラは、継母とその連れ子である姉にいじめられていた。あるとき、城で舞踏会が開かれ、姉たちは着飾って出ていくが、シンデレラにはドレスがなかった。そんな舞踏会に行きたがるシンデレラの元に不思議な力を持った魔女が現れて…。作品のポイント:とある高校演劇部の部員の学生様から執筆のご依頼をいただき、制作しました。執筆条件は3つ。1つ目は「上演時間30分以内」であること。2つ目は「人間関係に悩む友人を励ます内容にする」ということ。3つ目は「全校生徒が観劇するため、演劇初心者でも飽きない作品」であること。以上から、話の内容を理解してもらいやすい「童話」をベースにコメディテイストに仕上げました。男性教諭も役者として参加してもらいたいということで、セリフのない役で登場させています。あて書きのため、別のシチュエーションでは使いにくいかもしれません。ご使用の際は脚色していただいて構いません。ダウンロードはこちらから!★感想はこちらから!★上演許可依頼はこちらから!

対立関係で盛り上げる

みつむらです。ゴールデンウィークに入って、やっと雑務を整理し終わった…というところです。対立っぽい猫ちゃんの画像を拾ってきました。今日は人に面白いと言われる物語を書くコツの1つ「対立関係」について。よく聞く手法だと思います。代表的な高校演劇の作品、『7人の部長』や『もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』でお馴染みの畑澤聖悟さんの作品、『俺の屍を越えていけ』等、会議形式の戯曲は数多くあります。そして、どれもが素晴らしい作品に仕上がっています。僕の作品『オーダー戦争』や『賽の河原』もまた、この対立関係を描いた会議形式の戯曲といっていいでしょう。『オーダー戦争』は「パスタを食べる派」と「パフェを食べ派」の争い。『賽の河原』は「あの世へ行きたい者」と「あの世へ行くための舟を漕ぎたくない者」の争い。「⚪⚪がしたい」という動機さえ見つければ、それとは反対の「◼◼がしたい」登場人物を作り、あとは中立の立場にあるもう1人の計3人がいれば、20分の物語はすぐに書けます。最近はこの形が僕の中のテンプレートになってて、そこにアレンジを加える形で読み味を変えてます。他にも僕の中のテンプレートはあるのですが…。そのお話はまた今度ということで。以上!おわりっ!みつむら

【拡散希望】ラジオドラマとして放送されます!

本日は皆様に大事なお知らせがあります。な、なんと!僕の作品『ここだけの話』がラジオドラマとして放送されます!詳細は下記のとおりです!★放送局: コミュニティ放送 FM高松 Action815 内コエガタリのコーナーにて★放送予定日: 2018年5月22日(火)★放送予定時間: 16:30頃〜★視聴媒体: サイマルラジオ等ラジオ視聴アプリ香川県のラジオ局ですので、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれないので簡単に企画の説明をしますと・・・「コエガタリ」とは作品発表機会や腕試し、挑戦、投稿作告知など夢のきっかけになることを目的とした企画です(※)。パーソナリティは声優の十河圭祐さん、三好麻美さんのお2人。お2人が作品内の登場人物を演じてくださいます。 こちらではラジオドラマ関連のイメージイラスト等も募集しており、元々は伊豫兎さん(@Iyo_Usagiiii)という素敵な絵師さんとの出逢いがきっかけで応募することになりました。イラストは『ここだけの話』の紹介ページに掲載しておりますので、是非1度ご覧下さい。今回、放送が決まったのも、伊豫兎さんのおかげです。彼女がいなければ今回の企画すら知り得ませんでしたから。そして、そのイラストも、採用されたのが頷ける最高のクオリティとなっています。現在、放送に向けて担当者の方と打ち合わせの真っ最中です。ラジオドラマバージョンに修正し、ナレーションやSE(効果音)が追加され、非常に素敵な仕上がりとなっています。是非お聞き逃しなく!インターネット環境があれば、PCやスマフォアプリからも世界中で視聴可能です。リスラジもしくはサイマルラジオにてご視聴下さい。尚、生放送故にイレギュラーが発生する可能性も多分にある為、あくまでも「放送予定」とのことですのであしからず。また戯曲セミナーも迫ってくるので、平行して別作品も執筆せねばと奮闘しているところです。ではでは。皆様、お友達や各方面へ拡散をお願いしますね。みつむら参考※「◤コエガタリ◢‖ラジオドラマシナリオ.脚本.声劇台本.募集中」(http://radioscenario.work/)

閲覧注意!その2

前回は「矛盾させる」「もじり」「長めのタイトル」について書きました。その1を読んでない方はこちらからどうぞ。まずは前回少し触れたタイトルリンクについて。タイトルリンクさせる「タイトルリンク」とは字のごとく、タイトルと関連性、繋がり(リンク)があるかどうかです。リンク先は勿論物語そのもの。タイトルが「喫茶店」なのに肝心の話が図書館の中で起こる話だと、わけがわかりませんよね。極端なところで言うと、そういうことです。昔見た劇で『赤い目(仮)』というタイトルの作品があり、特に劇中「赤い目」に関するものは特に出てきませんでした。当時の演劇仲間ともその話をし、結論は「この作品を観た観客が目を腫らして泣いて、目が赤くなるってことじゃ?」ということになったのですが、正直府に落ちませんでした。なぜなら、必然性がないからです。感動して目を赤くするなら、他の作品にも当てはまることで、タイトルとしてはイマイチ捻りがないかなという印象です。必然性のあるタイトルをつけることで、タイトルと物語はリンクし、より完成度の高いものになります。二重の意味をもたせる例えば「かける」と平仮名表記にして「書ける」、「賭ける」、「駆ける」…など。「乗らない(否定)」と「乗らない?(誘い)」など。日本語の面白いところで、ニュアンスや状況、漢字が違うだけで意味が変わります。その特徴を生かして2重の意味をつけさせると、観客は物語だけでなく、タイトルについても帰り道の話題にしてくれるかもしれません。最後にひとまず以上です。思い付くままに書いたので、今度「その3」が出るかもしれません。物語もタイトルも、細部まで仕掛けを入れておくと、分かる人には分かる、読めば読むほど面白くなる作品が書けるかもしれません。この記事が少しでもそのきっかけになればと思います。それでは。おわりっ!

閲覧注意!その1

「閲覧注意!」って書いてあるとつい見ちゃいますよね。禁止されると、逆にやりたくなる。この心理をカリギュラ効果って言うらしいです。こういった人の心理を突いた「つかみ」は戯曲において切り離せない大切な要素です。そして戯曲の中でも初めに掴めるかどうかはタイトルにかかっています。今日はその魅力的なタイトルの付け方について。あくまで僕個人の中でのルールです。長々と書くのが嫌なので、2回に分けて書きます。意味を矛盾させるまずは「意味を矛盾させる」。『図書館戦争』はまさにそれだと思うのですが、「図書館」という静かなものと騒々しい「戦争」を掛け合わせることで、魅力的なタイトルになっています。僕の作品で例を挙げると、『殺さない殺し屋』です。前半で否定し、後半で肯定することで、「どゆこと!?」と思わせることができます。この「思わせる」ことができるかが重要だと思います。1番避けたいのは無関心であることなので。もじる例えば高校演劇において有名な『七人の部長』は『七人の侍』。僕の作品では『竹取物語』をもじった『竹狩物語』。皆が知っているイメージを元に、「どういう作品なんだ?」と想像を膨らませることができます。長いタイトルこれ、僕はまだ好きになれていなくて使ったことはないのですが。最近は長いタイトルがある種の流行りになっているらしいです。テレビドラマも、ライトノベルも、その他諸々、確かに長いタイトルは多いですね。目を引くというメリットはありますが、これだけ増えた今、そのメリットは機能していないように思います。また、覚えられず、大抵現場では略されます(笑)。ひとまず前半は以上です。後半はタイトルリンクの話などもできればと思います。それでは。おわりっ!

戯曲No.10 ぼくらのこえを

登場人物:11人(セリフありは内9人)[男:2人 / 女:9人 / どちらでも:0人]上演時間:55~60分ジャンル:シリアス 青春あらすじ:舞台はとある高校の保健室。広報委員の男子高校生、佐藤進は『学校だより』を書くため、ネタを探しに保健室へやって来る。そこにいたのは格好付けのチャラメガネやトランプでピラミッドをひたすら作り続ける女子生徒、おにぎりをこよなく愛する不思議ちゃんや、やけにテンションの高い師弟ギャルコンビ、悩みを抱えた新米教師や自称美人で優しい保健室の先生!? そして進は、とある計画に巻き込まれていく…。作品のポイント:処女作にして、2011年第64回中部日本高等学校演劇大会 三重大会において、名古屋ペンクラブ賞を受賞した作品。「自分が役者の立場になったときにやりがいのある配役でありたい」という思いから、全登場人物がほぼ同じセリフ量になるよう、群像劇という形式を選びました。何週間も構成を練ることに時間を費やし、各登場人物の出ハケとセリフの順番は今見ても緻密に組まれています。やや時代を感じさせる会話の内容になっておりますので、今上演するのであれば、脚色をしていただいた方がより良くなると思います。ダウンロードはこちらから!★感想はこちらから!★上演許可依頼はこちらから!※上演許可願いについて『ぼくらのこえを』は『2011年中部日本高校演劇創作脚本集』に掲載されている作品です。こちらには「二.日本演劇協会の定めるところにより、営利を目的としない公演の場合も脚本使用料として左のとおり支払ってください。これは著作権を尊重するためのものです。★高校演劇に関しては(入場料無料の場合)上演時間にかかわりなく、上演一回につき五千円とする。」との記載があります。『2011年中部日本高校演劇創作脚本集』を閲覧して上演許可依頼をされる方と、当サイトを閲覧して上演許可依頼をされる方、双方の公平を期すため、『ぼくらのこえを』を上演される方のみ、脚本使用料として5,000円を請求致します。ご了承をお願い致します。

戯曲No.9 ここだけの話

※上記のイラストは伊豫兎様に制作していただきました。イラストを使用したい、という場合はページ最下部の注意事項をご覧ください。登場人物:3人[男:1人 / 女:1人 / どちらでも:1人]上演時間:10分ジャンル:シリアス サスペンス 恋愛あらすじ:舞台はとある洋食店。男はある日、見知らぬ女性から不吉なメールを受け取る。「あなたの秘密を知っています。バラされたくなかったら明日の午後2時に駅前の洋食店に来てください。」男が洋食店に来ると、メールの通り女が待っており、女は男の秘密をバラさない代わりに3億円を明日までに用意するよう要求してくる。男は怒るものの、抵抗することもできず…。果たしてバレては困る男の秘密とは?女の正体とは?そして、意外な繋がりを持つ店員の正体とは?作品のポイント:ラジオドラマへの投稿用に久しぶりに上演時間10分程度のものを執筆しました。短い時間の中で種明かしをいくつも詰め込みました。短い時間の間に男の感情や女の態度、店員の立場が変化していく様は見ていて楽しいと思います。実は『オーダー戦争』の続き、という位置づけです。店員は『オーダー戦争』にも登場したあの人物。作者の遊び心も込めました。どうぞ、お楽しみ下さいませ。ダウンロードはこちらから!★感想はこちらから!★上演許可依頼はこちらから!★2018年5月22日(火)にコミュニティ放送 FM高松 Action815 内コエガタリのコーナーにてラジオドラマとして放送されました!音源はこちらのアーカイブからご視聴可能です!

すべてに、丸をつけよ。

書けそうなので、書き留めておきます。本当のところ、僕も演劇で食べていけたらとっても幸せだなと思うんです。でも現実は、演劇じゃ食べていけるほどの才能もなく、趣味で書くのが精一杯です。実は高校時代、演劇部に所属してはいましたが、台本が書けるとは思ってもみませんでした。国語はそれほど得意ではなく、物語が書けるとは思っていませんでした。僕にとって書くきっかけとなったのは2つ。1つは当時の部活の後輩たちです。当時僕は部長として、そして演出として考えていたのは部員、つまり後輩たちにとってより良い部活運営をすることと、お客さんの気持ちを演劇で動かしたいということ。目立ちたいという気持ちも少々。演出として、部長として、果たすべきことを果たすために、精一杯考え、そして行き着いた先に物語の構成を読み解くことの面白さがありました。それまで国語の授業では理解できなかった、物語の奥深さを知り、いつしか自分も素敵な物語を書きたいと思ったのです。この辺りは他の記事で書いてますので、割愛します。2つ目ははせひろいちさんとの出逢いです。僕がはせさんの作品に初めて触れたのは、高校2年生の3月で、『空の匂い』という青春劇でした。僕はこの作品が大好きで、「こんな素敵な作品を書く人がいるのか!」と感動した覚えがあります。それまで僕が読んだ台本はどこか小難しくて、とっつきにくいものばかりでした。恐らく読解力がその頃上がっていた、というのもあるとは思いますが。初めて「この作品なら演出したい」と思いました。そしてその後の戯曲執筆において構成の手本としたのは、この『空の匂い』でした。「こう書けばいいよ」そう教えてくれているような綺麗な3幕構成になっています。会社を途中で辞めて劇団を…!と思った時期もあったのですが、生憎、いや幸い?なことに、そんな仲間もおらず、自分自身も書くだけでどこか満足しているところもあり、今は趣味で書くのみとなっています。せめて誰かに使っていただきたいと思って当サイトを立ち上げ、様々な高校様、専門学校様でも使っていただいております。当面の目標は戯曲賞を受賞すること…と言いつつ、60分以上のものは最近書けていません。書こうと思えば書けるはずなのに。自分の中では実はどういう方向に進もう、というのは実は見えていたりして。いつかは演劇・戯曲から離れなければなと思っていたりも。自分の中では1つ決めていることがあります。それは「決めつけて物事を見ないこと」です。中学時代に読んだ山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』が好きで、その一節にこんな文章があります。「ぼくは、ぼくなりの価値判断の基準を作って行かなくてはならない。忙しいのだ。何と言っても、、その基準に、世間一般の定義を持ち込むようなちゃちなことを、ぼくは、決してしたくないのだから。ぼくは、自分の心にこう言う。すべてに、丸をつけよ。とりあえずは、そこから始めるのだ。そこからやがて生まれて行く沢山のばつを、ぼくは、ゆっくりと選び取って行くのだ。」少なくともここだけは揺るがないように。どれだけ年を重ねようとも、決して決めつけた見方はせず、つまり諦めて慢心することなく。これからも進み続けられたらと思います。またそれを戯曲を通して若い人たちに伝えていけたらと思います。僕が好きな「演劇」にはそういう言葉にできないものを伝える力があると信じていますので。ちょっぴり長い呟きでした。ではでは。おやすみなさい。