20 minutes~短編戯曲配信所~

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戯曲No.10 ぼくらのこえを

登場人物:11人(セリフありは内9人)[男:2人 / 女:9人 / どちらでも:0人]上演時間:55~60分ジャンル:シリアス 青春あらすじ:舞台はとある高校の保健室。広報委員の男子高校生、佐藤進は『学校だより』を書くため、ネタを探しに保健室へやって来る。そこにいたのは格好付けのチャラメガネやトランプでピラミッドをひたすら作り続ける女子生徒、おにぎりをこよなく愛する不思議ちゃんや、やけにテンションの高い師弟ギャルコンビ、悩みを抱えた新米教師や自称美人で優しい保健室の先生!? そして進は、とある計画に巻き込まれていく…。作品のポイント:処女作にして、2011年第64回中部日本高等学校演劇大会 三重大会において、名古屋ペンクラブ賞を受賞した作品。「自分が役者の立場になったときにやりがいのある配役でありたい」という思いから、全登場人物がほぼ同じセリフ量になるよう、群像劇という形式を選びました。何週間も構成を練ることに時間を費やし、各登場人物の出ハケとセリフの順番は今見ても緻密に組まれています。やや時代を感じさせる会話の内容になっておりますので、今上演するのであれば、脚色をしていただいた方がより良くなると思います。ダウンロードはこちらから!

すべてに、丸をつけよ。

書けそうなので、書き留めておきます。本当のところ、僕も演劇で食べていけたらとっても幸せだなと思うんです。でも現実は、演劇じゃ食べていけるほどの才能もなく、趣味で書くのが精一杯です。実は高校時代、演劇部に所属してはいましたが、台本が書けるとは思ってもみませんでした。国語はそれほど得意ではなく、物語が書けるとは思っていませんでした。僕にとって書くきっかけとなったのは2つ。1つは当時の部活の後輩たちです。当時僕は部長として、そして演出として考えていたのは部員、つまり後輩たちにとってより良い部活運営をすることと、お客さんの気持ちを演劇で動かしたいということ。目立ちたいという気持ちも少々。演出として、部長として、果たすべきことを果たすために、精一杯考え、そして行き着いた先に物語の構成を読み解くことの面白さがありました。それまで国語の授業では理解できなかった、物語の奥深さを知り、いつしか自分も素敵な物語を書きたいと思ったのです。この辺りは他の記事で書いてますので、割愛します。2つ目ははせひろいちさんとの出逢いです。僕がはせさんの作品に初めて触れたのは、高校2年生の3月で、『空の匂い』という青春劇でした。僕はこの作品が大好きで、「こんな素敵な作品を書く人がいるのか!」と感動した覚えがあります。それまで僕が読んだ台本はどこか小難しくて、とっつきにくいものばかりでした。恐らく読解力がその頃上がっていた、というのもあるとは思いますが。初めて「この作品なら演出したい」と思いました。そしてその後の戯曲執筆において構成の手本としたのは、この『空の匂い』でした。「こう書けばいいよ」そう教えてくれているような綺麗な3幕構成になっています。会社を途中で辞めて劇団を…!と思った時期もあったのですが、生憎、いや幸い?なことに、そんな仲間もおらず、自分自身も書くだけでどこか満足しているところもあり、今は趣味で書くのみとなっています。せめて誰かに使っていただきたいと思って当サイトを立ち上げ、様々な高校様、専門学校様でも使っていただいております。当面の目標は戯曲賞を受賞すること…と言いつつ、60分以上のものは最近書けていません。書こうと思えば書けるはずなのに。自分の中では実はどういう方向に進もう、というのは実は見えていたりして。いつかは演劇・戯曲から離れなければなと思っていたりも。自分の中では1つ決めていることがあります。それは「決めつけて物事を見ないこと」です。中学時代に読んだ山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』が好きで、その一節にこんな文章があります。「ぼくは、ぼくなりの価値判断の基準を作って行かなくてはならない。忙しいのだ。何と言っても、、その基準に、世間一般の定義を持ち込むようなちゃちなことを、ぼくは、決してしたくないのだから。ぼくは、自分の心にこう言う。すべてに、丸をつけよ。とりあえずは、そこから始めるのだ。そこからやがて生まれて行く沢山のばつを、ぼくは、ゆっくりと選び取って行くのだ。」少なくともここだけは揺るがないように。どれだけ年を重ねようとも、決して決めつけた見方はせず、つまり諦めて慢心することなく。これからも進み続けられたらと思います。またそれを戯曲を通して若い人たちに伝えていけたらと思います。僕が好きな「演劇」にはそういう言葉にできないものを伝える力があると信じていますので。ちょっぴり長い呟きでした。ではでは。おやすみなさい。

【宣伝】戯曲セミナー&リーディング発表会

みつむらです。2017年最後の更新になります。僕が参加しております、岐阜市民文化センター市民ふれあい事業 戯曲セミナー&リーディング発表会の第12回優秀短編発表会の上演作品等が決定しましたので、宣伝させていただきます。戯曲セミナー&リーディング発表会 第12回優秀短編発表会【日 時】 2018(平成30)年1月27日(土) 開 場:15時30分 開 演:16時【場 所】 岐阜市文化センター 小劇場【上演作品】 第1話 『ひばり荘』        松岡ふみよ 作 第2話 『嘘の道』         みつむらけいすけ 作 第3話 『ひれ族解体新書』     いわたしずか 作 第4話 『酔いどれゑびすの腹の中』 西川真以 作【構成・演出】 はせ ひろいち【出 演】 戯曲づくりセミナー受講生ほか【料 金】 無 料【お問い合わせ】 岐阜市文化センター(TEL:058-262-6200) 主 催:(一財)岐阜市公共ホール管理財団 後 援:岐阜市・岐阜県教育委員会 協 力:劇団ジャブジャブサーキットこちらのセミナーには大学1年生の頃から計3回参加させていただき、『オーダー戦争』、『賽の河原』に続き3回目のノミネートとなりました。「リーディング発表会」ですので、よく見るような舞台で人が立って動いてする演技ではなく、堂々と台本を舞台上で広げて読む、という形式です。素人の作品とはいえ、今回は何年も戯曲を執筆されているベテランから期待の新人まで精鋭揃いの発表会です。しかも全国で活躍される劇作家・演出家のはせひろいちさんの演出を無料で観ることができるので、行かない手はないですよね。非常に勉強になります。こちらの戯曲セミナーは毎年6月頃から月一くらいのペースで講義があり、翌年の1~2月に発表会が行なわれます。2, 000円払うだけでプロの劇作家のご指導を受けることができ、しかも選ばれれば実際に上演していただけるので、贅沢なセミナーだと思います。今の僕の戯曲執筆のモチベーションになっています。今回選ばれた『嘘の道』は当サイトにもアップロードしておりますが、再度リライトをし、上演という形になるため、一度台本に目を通された方にも楽しんでいただけると思います。ざっと作品の紹介だけしますと…。第1話の松岡ふみよさん作『ひばり荘』。これは設定が面白い。読み合わせの時、「何この展開!面白すぎる!」とドキドキしながら読ませていただいた記憶があります。松岡さんの作品は個人的にとっても好きで、繊細に描く気持ちの描写はさすがセミナー常連さんといったところ。第3話のいわたしずかさんの作品『ひれ族解体新書』は僕がセミナーをお休みした時に読み合わせがされたもので、まだ目を通していません。すみません。しかし、こちらもセミナーの常連さん。舞台上ではせさんの演出が加わり、どんな素敵なものが出来上がってくるのか、非常に楽しみです。そしてトリを務めます、第4話の西川真以さん作『酔いどれゑびすの腹の中』。西川さんは僕と出身高校が同じで、演技をさせても戯曲を書かせても光る期待の新人です。こちらの作品は次回の講義で読み合わせとなるため、まだ目を通していませんが、彼女が書いた作品は2作読ませていただいており、言葉の選び方、設定を作る目の付け所は僕じゃ到底敵わないほど、素敵なものをお持ちです。3回目のノミネートとはいえ、誰でも選ばれるものではありません。ここからリライトし、さらに作品を良くし、上演までの1ヶ月間を駆け抜けたいと思います。そして、後ろ…いや、もう既に前に?素敵な後輩も出てきて、僕もうかうかしていられません。いくつか手元にある素案を再度検討し、こちらのサイトに作品を上げていけるよう頑張りますので、宜しくお願い致します。それではそれでは皆様。1月27日(土)に会場でお会いできることを楽しみにしております。よいお年を。

小手先の危うさ

みつむらです。僕は地元の戯曲セミナーなるものに通っていまして。先日もバスを使って教室から帰宅してたんですね。僕はバスに乗ったら大抵ウォークマンで音楽を聴きながら過ごすんですが、その日は急いで自宅を出たせいでウォークマンを忘れてしまい、手持ち無沙汰で乗っていました。そしたら、隣の人たちの会話が聞こえてきました。いや、多分車内中に聞こえてました(笑)。話し声の主は先程乗ってきたおばあさんたちでした。おばあさんA「あんた、ホントに麻雀辞めちゃうんかい?」おばあさんB「うん。そうだねぇ。」おばあさんA「勿体無い。」おばあさんB「まぁそうやけどさ。」おばあさんA「あんたが抜けたらできへん。麻雀は4人おらんと。」おばあさんB「でもねぇ。」おばあさんA「それにあんた凄いんやお。私らは考えて色々やってるんやで。これとこれで点数が高いなとか。でもあんたは…。」おばあさんB「私は何も考えずにやるだけやでねぇ。」話を聞くに、麻雀仲間のおばあさんたち。片方のおばあさんは麻雀を辞めるらしく、それを止めようとしている、もう片方のおばあさん。そして、辞めようとしているおばあさんは天才肌で、何も考えずにやって勝ってしまう様子。それから、こんな会話も聞こえてきました。おばあさんA「そういえば、今日の土曜プレミアはなんやっけ?」おばあさんB「ハリーポッターやて。」おばあさんA「ああ、何回もやっとるやつやな。」おばあさんB「今夜のやつは何回も見た。」おばあさんA「なぁ。今度の金曜、どうなった?」おばあさんB「え?」おばあさんA「ほら、映画観に行くって言っとったやろ。」おばあさんB「ああ。金曜は習い事入っとるんやて。」おばあさんA「あ、ほんとー?」「この人たち、ハリーポッター観るんや…。」って思ったのと同時に「この人ら、自分より人生謳歌してるなぁ。」と。多分、音楽を聴いていたら、こんな話は聞こえなかったし、新しい発見もありませんでした。そこで戯曲の話になりますが。思ったのは、最近書く台本は自分でも小手先で誤魔化していないか、ということ。日常の中にある、おばあさんたちの会話のような些細な面白さを描くには戯曲はもってこいなのです。小手先に溺れると、できているような錯覚に陥りますし、ろくに気持ちを込めもせず、作業的にもなってしまいます。派手な構成も、魅力的ですが、関係性を描くことの面白さや言葉の些細な表現で魅せていく作品も書いていきたいと考えを改める出来事でした。ちなみにその後、帰宅して自分のズボンのポケットの中にウォークマンが入っていたことに気づきました。短いですが、今日はこんなところで。以上!おわりっ!みつむら

戯曲執筆にオススメの図書3+1